赤垣源蔵-三波春夫
作詩 構成 北村桃児 作曲 春川一夫 編曲 佐藤川太
一
酒は呑んでも
呑まれちゃならぬ
武士の心を 忘れるな
体こわすな 源蔵よ
親の無い身に しみじみと
叱る兄者が 懐かしい
二
迫る討入り
この喜びを
せめて兄者に よそながら
告げてやりたや 知らせたい
別れ徳利を 手に下げりゃ
今宵名残りの 雪が降る
浪曲
兄のきものに盈々と
差して呑み干す酒の味
源蔵
「兄上もはや今生のお別れとなりました。お顔見た
さに来てみたが、源蔵此れにてお暇仕りまする。」
浪曲
兄の昼敷を立出でる
一足歩いて立止り
ニ足歩いて振返り
此れが別れか見納めか
さすが気丈の赤垣も
少時佇む雪の中
熱い涙は止めどなし
かくて果てじと気を取直し饅頭笠を傾けて目指す
行手は両国か
山と川との合言葉 同じ装束勇しく山道ダンダラ火
事羽織 白き木綿の袖印横川勘平 武林が大門開
けば赤垣は宝議院流九尺の手槍、りゅう!としごい
て真っ先に吉良の昼敷に踏込んだり されど東が明
け初めても未だに解らぬ吉良殿在処 さすがの大石
内蔵之助天を仰いて嘆く時 誰が吹くやら呼子の笛
吉良の手を取り引い出し吹くは非垣源蔵なり
浪曲
一夜明くれば十五日
赤穂浪士が引揚ど
聞くより兄の塩山は
もしや源蔵がその中に
居りはせぬかと立上り
「市助！市助はおらぬか！」
「おう、市助赤穂浪士が今引揚の最中、たしか、弟
がその中に居る筈じゃそなたはよう行って見届け
て来て呉れ！若しも源蔵が居たならば 隣近所に
も聞える織に大きな声で叫んでくれ、よいか！」
浪曲
もしも居りないその時は
小さな声で儂にだけ
知らせてくれよ頼んだぞ。
祈る心で待つ裡に転がる様に戻り来て、
「源蔵さまが居りましたワイ」
嬉し泪の塩山は雪を蹴立てて、真っしぐら仙台侯
の御門前 群がる人をかき分け、かき分け前に進
めば源蔵も 兄は来ねかど背延びして、探し求め
ている様子
「原蔵！」
「兄上か！」
ひしと見交す顔ど顔、固く握った手の中に通う血
汐の温かさ、同じ血じゃもの肉じゃもの。
三
歩を果した男の顔に
昇る旭が美しや
笑顔交して別れゆく
花の元禄兄弟
今朝のお江戸は日本晴
赤穂의 浪人・赤垣源蔵는 兄인 塩山伊左衛門의 집에 더부살이 주제에 하루 終日 줄 술에 취해 빈둥빈둥 거려 周邊에서 진저리를 내는 사람이나 이웃의 千鶴江에게 源蔵는 恋心을 품고 있었지만 그는 알면서도 모르는 체 ….드디어 源蔵는 집을 나가고 生活은 옛날 그대로 ….12月14日、눈이 오는 날 兄의 집으로 돌아 온 그는 兄이 없는 집에서 源蔵는 兄의 羽織를 빌려 입고 다시 술을 마시는데 ……..
1938년 日活가 만든 映畵의 줄거리입니다
作成者 黃圭源 | |